追い掛けて、追い掛けて。

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「有菜昨日も遅刻したじゃん?」 「うん、まぁね!」 「…そこ元気に答えるとこじゃないからね; ……で、昨日の一時間目のHRの時に担任がね」 『今日も藤咲有菜は遅刻か… アイツは最近たるんでるな。そろそろ一喝しとかんといかんなぁ』 「………って言ってたのよ」 佳奈子は担任の先生の口調をマネしながら言った ……そんなこと言っていたのか; でも遅刻くらい誰にだってあることじゃん! ↑有菜は回数が異常なのです。 「んー…まぁ怒られるくらいなら別に……」 って言ったところで即座につっこまれた 「いやいや、それがただ怒るだけじゃなくてね… 保護者を呼んで生活指導の先生がこってり指導するって言ってたのよ;」 …………Σ( ̄□ ̄;) 「せっ…生活指導の先生ってあのめちゃくちゃ厳しくて説教させれば軽く2時間越えは当たり前な あの鬼教師のこと!?」 「うん。」 この学校の生活指導の先生は恐ろしく厳しい さすがの私でも説教2時間はキツいし、保護者を呼ぶなんてもっての外だ 「………今日遅刻しないでよかった…」 不幸中の幸いとはこのことだろうか 「…………ところでさぁ」 佳奈子は怪しげな笑みを浮かべながらこちらを見てきた
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