4年

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カンカン照りの初夏 俺は今日も現場で汗を流す 「あっちーな!」 4年も経てば嫌でも慣れるもので いつの間にかオヤジと同じくらい出来る男になっていた いつか自分がオヤジになって 仕事を成功させたいなぁなんて 淡い夢を抱き始めた頃だった 相変わらず千晴を愛し続け 一人涙を流す夜が多い彼は 《不良》という言葉など 全く思いつかない程 立派で誠実な男になっていた…  
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