序章 はじまり

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夕暮れの校舎の裏。 五人の少女に囲まれた一人の少女の姿 「もう学校にくんなって言ったでしょう」 「あんた人形みたいで気持ち悪のよ」 「ごめんなさい ごめんなさい…」 少女は必死にあやまるが許しては貰えません 「明日また学校に来たらもっとひどいから」 そう言って五人のいじめっ子は帰って行きました (どうして私が…) そう心の中で呟きつつも理由は自分でもわかっていました その理由は顔、何があってもけして表情が変わらないその顔は人形みたいだと皆から気持ち悪がられていました 「帰ろう」 少女がそう呟いて立ち上がったとき 「「「アリス…アリス… アリスを苦しめるだけの人間はいらない いらない…」」」 と何処からともなく複数の声が聞こえてきました 少女は気味が悪くなり足早にその場を離れました
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