【第1章】

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「ごめん、来るのが遅れた」 震えている体をしっかりと抱き留めて落ち着かせる様に背中をさする。 少しずつ呼吸が落ち着いていくのを感じる。 「……凄く脈が速いのね、司」 独り言の様に咲妃都が言った。 「本当だ」 咲妃都に言われて初めて気付いた。いつもの倍以上の速さで脈打っている。
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