【第1章】
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私は皇(スメラギ)という旧家の生まれで次期当主として育てられた。 代々影贄や陰陽道を担ってきた血筋だ。 私が彼女に出逢った日も、いつもの様に仕事の依頼で依頼主に会いに行った日だった。 一目で心奪われたその人は『二条 咲妃都』といった。 月を見つめるその瞳があまりにも美しくて儚くて、つい我を忘れてその横顔に見入ってしまった。
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