【第1章】

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呪物と定めた綾紐を手渡しながら、 「今日はコレを渡すために参りました。 貴方を守るための呪物です」 咲妃都は綾紐を手に取りながら、小首を傾げた。 「…私が日頃より身に着けていたモノです。 その辺にある数珠などより良いと思いまして」 咲妃都が納得した様な顔をして頷いた。 咲妃都が手にした綾紐で緩く髪を束ねた。 その後、2人で二条邸の周辺を散策した。 とても天気の良い日だった。 存外に咲妃都は明るくサバサバとしていて、行動的だった。
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