一冊の本

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「教室に戻ろ…」 パサ… 振り返った時に何かを蹴った。 こう見えても小心者のアタシ。少しビクビクしながら足下に目をやった。 そこには古びて小汚い本。 「ビックリした…何?本?こんな所に本なんか捨てんなって。」 古びて小汚い本をまたぎ、教室に戻ろうとしたが気になってしょうがない。 気が付くとアタシは本を手に取っていた。 「…江戸?うわ!歴史の本?!授業でもないのに、勘弁してよ。」 本を元あった場所に戻し教室に戻ろうとしたが… キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴ってしまった… 後から教室に入るのも嫌だったのでここでサボる事にした。 今日は日差しが気持ちよい。 あっという間に深い眠りについてしまった。 アタシの横で本に現象がおきている事も知らずに…
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