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僕は弱いんだ
「ん、あっ…」
毎回嫌と言いながらも銀さんに抱かれている
「なんだぁ、新八ぃ。こんなに締め付けやがって…そんなに此が好きなのかぁ?」
そう言うと、銀さんはわざと最奥へと自身を打ち付けて来る
「あぁっ!っやぁ!」
僕はたまらず嬌声を上げてしまう
躯は銀さんでいっぱいだけど頭では別の事を考えていた
本当に僕は銀さんの恋人で居て良いのだろうか?
時々物凄く不安になるんだ
気持ちを伝えたのは僕の方
何度も好きだと言った
でも銀さんからは一度たりとも言われた事は無い
たった其れだけの事で、銀さんが信じられなくなってしまう
そんな事を考えていたのが銀さんには分かったらしく、噛み付くような深い口付けの後、こう言った
「余計な事考えてんじゃねぇよ。俺はお前の事が好きで選んだんだ。変な心配してねぇで俺を信じろよ。」
その言葉を聞いた瞬間、自然と涙が零れ落ちた
好きと言ってくれた
それがただ単純に嬉しかった
ふいに抱きすくめられ、触れるだけの口付けを落され耳元で一言
「愛してる」
僕は弱いんだ
この人の誘惑に
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