心機一転

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下校時間になって あたしはバス停まで ビショビショになりながら ひたすら歩いた 「天気予報は信じられないね」 もう折り畳み傘を 学校に置いておこう そんな前向きな考えは あたしだけではなかった 前に居る、後ろに居る 男子の視線 この頃の女子の制服は 夏用なので ブラウスに下着... キャミを着ていても 雨に濡れれば 下着が透ける・・・ バス停でバス待ちの間 後ろで聞こえる男子の声 「透けてる、透けてる」と 恥ずかしいも何も しょうがない。 どうせ胸も小さいし あたしは気にしなかった あたしを見てる男子の視線 たかが下着に 色々言ったところで なんになるの?笑 「子供だね」 そんな会話を女子で 「ラッキーだね」 そんな会話を男子が バスがきて バスに一番早く乗り込み 一番前に座った そんな時だった 「ありさ?モバゲーってやってる?」
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