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冬の訪れを告げる白い息
寄り添い歩いていく 人が溢れる
肌に触れるこの冷たい空気は
私の心を表すようで…
癖の ように 歩く 右側
左 みつめ いるはずの あなたはいない
遠ざかるその背中に 手を伸ばしてみるけれど
振り返ることもせずに あなたは小さくなる
過ぎ去る日々の中に 記憶を戻してみても
温もり感じられずに 景色は滲んでいく
寒さ増す夜に 舞う粉雪
積もることもなく はかなく消える
浮かれるようにして歩く人達
つく溜息は 雪よりも白く
いつもの ように 歩く 町並み
一人の くせに また右側歩いてる
巡り巡る人波を
意味もなく見ているのは
無意識にあなたを探してしまうから
繰り返す日々の中に 足りぬものはあるけれど
切なさ溢れる日々も 当たり前になるのかな
遠ざかるその背中に 手を伸ばしてみるけれど
振り返ることもせずに あなたは小さくなる
過ぎ去る日々の中に 記憶を戻してみても
温もり感じられずに 景色は滲んでいく
一つひとつの出会いに ちゃんと意味があるのなら
流れるこの涙も どうか無駄にならないで
あなたとすごした日々は
時と共に消えるから
悲しみ溢れる夜は 粉雪と共にとけて
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