『迅雷』

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今思えばどうして街に足が向いたのか。 その理由はわからない。 ただ神の意思が僕に生を与えた意味を示した瞬間である事には間違いない。 何を言っているのか分からないだろうか? 毎日のように何百、何千という人が行き交うスクランブル交差点。 普段と何も変わらないであろう風景に僕は目を奪われる。 いや、その風景に混じった何か… 僕の視線はただ一点に注がれる。 視線の先には…………少女。
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