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そして、1992年にアステロイドベルトにて、宇宙怪獣と呼ばれる生命体と遭遇。
この時に、87式空間戦闘機『月光』に搭乗して英雄的な活躍をした日本人パイロットコンビにより、宇宙怪獣は退けた。
黒板をびっしりと埋め尽くすぐらいの板書を書き終えて、北海道立屯朋高等学校、佐藤充、国際史教員(屯朋高等学校専門教科)が、生徒に向き直った。
充「とまぁ、この宇宙怪獣が柿崎中将のもたらした、生物兵器と言う説もあるが定かではない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この辺りは、有名だからな・・・覚えて置くように」
佐藤先生が、そう言って生徒を見渡した。
充「質問は、なにかないかなぁ・・・?」
先生の目に、一人の生徒が挙手したのが見えた。
充「望月純平か珍しいな・・・・・・・・・何がわからない?」
佐藤先生がそう言って、望月純平3年次C組の生徒に尋ねた。
純平「はい・・・・・・・・世間一般では、柿崎中将が宇宙怪獣を出現させて地球を混乱させたと公表していますが、この情報は定かではないのですか?」
充「ああ、大抵宇宙空間での出来事は、正しい情報が伝わらない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、専門教科大学を目指す人間なら、わかると思うが・・・・・・・・・・・宇宙空間とは、そういう物だ」
佐藤先生がそう言って、純平に答えると純平がやや複雑な表情で佐藤先生を見た。
充「最後に、余談ではあるが・・・・・・・・・屯朋高等学校が出来たのも1992年だ・・・・・・・・・・じゃあ、今日はここまで」
純平「起立」
佐藤がそう言うと、純平がそう言って、生徒が全員立ち上がった。
純平「礼」
全員「ありがとうございました!」
そう言って、授業が終わり生徒達が教室を後にした。
北海道立屯朋高等学校、単位制課程という高等学校には珍しい教育システムをもち、出欠管理は生徒自身が持つIDカードで行い、普通科と情報科との2つに分かれていた。
授業は、自分で時間割を組み立てて、学年に関係なく授業を受けるシステムだった。
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