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(ラウンジ)
望月純平を中心とした仲間は、いつもお昼時に学校中央にあるラウンジに集まっていた。
純平「竹!お疲れ~」
純平がそう言って、先にラウンジでくつろいでいた中学からの友人で、同じクラスメイトの杉野竹斗に声をかけた。
竹「よう、お疲れ・・・・・・・」
竹がそう言って、純平を見た。
純平「みんなは?」
竹「もうじき来るんじゃないかな?」
純平「そっか・・・・・・・先に昼飯でも食べるかな・・・・・・」
純平がそう言って、鞄から弁当を取り出す。
ピンポンパンポーン・・・
学校にチャイムが鳴った。
先生『3年次C組、杉野竹斗!至急職員室まで来なさい!・・・・・・・・・・・・3年次C組、杉野竹斗、至急職員室まで来なさい!!』
ピンポンパンポーン
アナウンスが切れた。
純平「・・・・・・竹、呼んでるぞ?」
竹「ああ、いいよほっといて・・・・・・・・・」
竹がそう言って、自分も弁当を取り出した。
?「こらぁ!!杉野ォォ!」
ラウンジに大きな声で、杉野の名前を呼びながら大柄な男子生徒が走って来た。
竹「よ、和君お疲れ」
三平「誰が和君だ!?俺をそう呼んでいいのは、おばあちゃんだけだ!!」
望月純平、杉野竹斗と同じ学年で、3年次B組の本間和彦がそう言って、キレのいい突っ込みで、竹を叩いた。
純平「お疲れ・・・・・・・・・・・・・それより、三平何かあったのか?」
純平がそう言って、三平を見た。
三平「三平って・・・・・・・・もう突っ込む気にすらならねーよ・・・・てか、竹!」
三平がそう言って、竹の胸ぐらを掴んだ。
三平「お前・・・・・・・・放送局の備品のカメラで、加藤恵一先生の頭をズームで撮りまくっただろ?」
竹「ああ、やったやった!」
竹が笑いながら、三平に答えた。
三平「それから、先程呼び出しを食らったのに、なんで職員室に行かないで、こんな所で弁当を広げているのかな?」
竹「腹が減っては、戦は出来ぬ・・・・・・・基本だ」
三平「安心しろ、お前は戦うわけじゃない・・・・・・・・・・・・・・生徒指導と言う名のお説教を受けに行くんだからな・・・とりあえず、謝るだけでいい」
三平がそう言って、竹を引っ張りながら職員室へ向かった。
純平「・・・」
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