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(校長室)
三時間目が始まるその頃、北海道立屯朋高等学校校長、久野教員が教卓に座ったまま、誰かを待っていた。
久野「後川先生、まっていたよ」
久野校長がそう言って、後川先生を迎えた。
後川「お待たせしました!・・・・・・・・・・・・・・・・・・答案用紙の回答に時間がかかりまして・・・」
後川先生がそう言って、校長に敬礼する。
久野「私は、もう校長だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・敬礼はしなくていい」
後川「すいません、昔のクセで・・・・・・・・・・・」
久野「いや、いい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうじき、昔の階級で呼び合う事になりそうだしな」
久野校長がそう言って、溜め息混じりに呟いた。
後川「!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・・」
久野「先日、アステロイドベルトの中に大規模な熱源が感知されたらしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐らく、宇宙怪獣が大規模な侵略行動に出だのだろう」
後川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いよいよ、我々が屯朋防衛高等学校として、機能する時がきたんですね・・・・・・・・・・・・・」
後川先生がそう言って、校長を見る。
校長「ああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それでだ・・・・・・・・・・・・・・・現時点を持ってして、本校の責任は後川先生に委託する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、連合宇宙軍に向かわねばならなくてな」
後川「・・御意、お任せ下さい」
後川がそう言って、また敬礼する。
久野「では、出立する・・・・・・・・・・・・・」
久野校長がそう言って、後川先生に敬礼して校長室を後にした。
後川「ふー」
後川先生が、校長の椅子に腰をかけて、電話を取り出した。
後川「・・・・・・・・・・・ああ、私だ・・・・・・・・・・・・・授業が終わり次第に、立花教員と加藤教員を至急校長室へ来るように、言ってくれ・・・・・・」
後川先生がそう言って、電話を切った。
後川「・・・・例の計画を急がねば・・・・・・・」
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