2/3
126人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
ゆめは工場のある、大きな大きな街に住んでいました。 そこの空はいつも灰色で、暗く濁っていました。 空とは、そういうものだと思っていました。 雲は工場から出る、厚く汚い煙でできていました。 お日様はいつも弱々しい、夜に浮かぶ星はくすんだ光を投げかけていました。 全部全部そういうものだと思っていました。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!