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ゆめは工場のある、大きな大きな街に住んでいました。 そこの空はいつも灰色で、暗く濁っていました。 空とは、そういうものだと思っていました。 雲は工場から出る、厚く汚い煙でできていました。 お日様はいつも弱々しい、夜に浮かぶ星はくすんだ光を投げかけていました。 全部全部そういうものだと思っていました。
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