出会い

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終始河本の可愛い娘探しに突き合わせられて入学式は終了した。 この後は各クラスに移動して、学校で生活していく上での諸注意や連絡などを受けて放課らしい。 「おぉ!雅司、俺と一緒のクラスじゃん。やったな」 軽くハイタッチする。 僕たちは入学式の会場である体育館の外に設置されているクラス振り分けの掲示板を見ていた。 クラスは全部で6クラス。僕と河本は1組だ。 「また1年間河本と一緒だね」 中学のときは見事に3年間河本と一緒のクラスだった。 そのおかげで河本とは親友とも呼べるほど仲が良いわけなんだけど。 「それじゃ、教室に移動するか。教室は確か……あっちだったよな」 河本はぶつぶつ言いながら僕たちの教室に向かって歩きだした。 僕も最後にチラッと掲示板を確認して河本の後に続いた。 それで気付いたけど、名前の欄のところ。1組の列の最後の方に……松井って…… あの青髪の松井さん? この高校は生徒数こそ少ないけど、敷地面積は無駄に広い。 グラウンドが大部分を占めているってこともあるけど、教室の数、教棟の数も多くてこの高校に受験に来たときはビックリした。 きっと物置きみたいな使われない教室も数多く存在するんだろう。   
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