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∬第3接待室∬
凛斗は雫に促されるまま席についた。教室とは違い、二人は向かい合っている。
「質問したいことがいろいろあるだろうが、まずは私の話を聞いてほしい」
雫が神妙な面持ちでそう告げると、まだ事態を把握しきれていない凛斗は頷くことしか出来なかった。
私はACGという組織に入っている。ACGとは『Anti Challengers to God』の略称で、その名の通り『Challengers To God』、『神への挑戦者』という組織に対抗するのが目的だ。
『神への挑戦者』は世界最高峰の科学者集団。様々な分野を極めた者たちで構成されている。それに対抗するために国家機関としてACGは作られた。私はそのACGの責任者をしている。
今朝館鞍が話していた『アーク』のことは覚えているな? 今回呼び出したのはその件についてだ。
ACGには優秀な諜報機関がある。その機関から3日前に5体の『アーク』をCTGが狙っているという報告が入った。君にはこれの解決に協力してもらいたい。
素直に頷けば今日中に帰れるだろうが、頷かない場合は手荒なことをすることになる。
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