The Second Mission

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  「この度は遠路はるばる関蓬島へようこそお越しくださいました。まだ時間はありますので、当方で用意した休憩所でお休み下さい」 スーツに身を包んだ初老の男性がヘリに近づいて挨拶を述べた。雫は先程の兵士、ディグル=スポークに指示を出すと休憩所へ向かう。凛斗はどうしていいか分からずにいるとディグルは 行ってください。と流暢な日本語で凛斗に言った。 乗ってきたヘリの近くには同じヘリが何機かあり、ディグルと同じ服を来た者たちが何かを準備している。   ∬関蓬島 休憩所∬ 超一流ホテルと比べても遜色ない休憩所はありとあらゆる事態に備えるため、様々な設備を備えている。 戦車の砲弾ですら傷一つつかない強化ガラス、核爆弾にも耐えうる壁、空気すらも通さない密閉可能な出入り口等、公開されていない技術も多数使用されている。 雫は椅子に座って読みかけの本を読んでいるのだが、凛斗にはすることがなかった。だから無料で見れる美術館のような所で止まっている。 世界でも希少価値の高い作品を並べたそのコーナーには『販売しています』という張り紙がしてある。 凛斗が近くにあった売約御礼と書かれた作品に目を移す。 (えぇっと、10、100、1000、10000、100000…………!!!! 10億!!!!!) 凛斗はだらしなく口を開けて固まってしまった。見た感じただの奇妙な落書きが驚くほどの額で取引されていることに驚いた凛斗は糸の切れた凧のようにフラフラと雫の横の椅子に納まった。 そのとき大音量で館内放送がかかった。 「あと数分で『アーク』が到着します。関係者の方は外へ出てきて下さい。」 雫は放送を聞くと本を閉じて外へ向かった。まださっきの衝撃から立ち直れていない凛斗はフラフラとついていく。 雫の向かう先には様々な顔ぶれがあった。 国の代表である総理大臣、陸・海・空軍のそれぞれの長官、米国の国土防衛長官などが瞳を輝かせている。 そうこうしているうちに『アーク』を載せた航空輸送機が姿を現した。  
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