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樹央は重たい四つの買い物袋を引きずってリビングに入っていった。
リビングではサキを膝の上に乗せた賢斗がソファに座り、二人打ち解けた様子で仲良く会話していた。
「……あれ、あいつは?」
周りを見渡して、早苗がいない事に気付いた樹央は買い物袋をカウンターキッチンに運び、賢斗に尋ねる。
「早苗…さん?
判るか?ガキンチョ」
「サナエ。おふろ、はいった~!」
樹央の質問に困惑した賢斗が膝の上に視線を送ると、サキが元気良く答えた。
「らしいぞ」
「あ、そう」
自分から質問したなも拘わらず、樹央は興味無さそうにそう返すと、買い物袋からオムライスの材料を出し、残りと酒類を冷蔵庫に納めて調理を開始する。
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