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制服に着替えた樹央は朝食と昼食の弁当を作る為、台所に有る冷蔵庫を開けて──ため息を吐いた。
「………何もねェー…」
冷蔵庫の中には卵数個と中身を半分使われた袋入りのソーセージ、漬物が何種類かと1Lパックの牛乳が一本入っているだけで、その中は殆ど空だった。
「しゃーない。帰りにスーパーにでも寄るか?」
誰にでもなく呟いた樹央は卵とソーセージの入った袋を取り出し調理を開始する。
数分後
綺麗に仕上がった目玉焼きとソーセージ、二枚のトーストが食卓に並ぶ。
「朝食はこれで良いとして………」
現在、冷蔵庫の中身
漬物数種類
変えられぬ現実に樹央は……
「いただきまーす」
逃げた。
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