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「あそこ、かなりヤバかったね……。あんなにまとめて見たの初めてだよ。湖から唸り声とかワケわからない声が聞こえるし、車の周りベタベタ何かひっついてたし…見なよ、この手形。で、一体あそこ何があるの?」
車についた手形を確かめつつ、彼が普段のインテリっぽい口調で話してきました。
「何ってダムだよ。東○の水はあそこの水使ってるって聞いたけど…てか、そんなにヤバかった?」
「君は知らないで僕を連れて行ったの…?」
何か知っていたら臆病な私は行かないと思います。
「知らないよ。お父さんが気持ち悪い道だっていうから好奇心だったんだもん。それに、ハッキリ見たのはおじさんだけだし…あれ本物?」
「あぁ、黄色に光ってた車の人?あれはヤバかったな……すげぇ強いよ。ああいうのに気付かれたらついてくるよ。」
「怖い事言わないでよ…。ん?でも、緑色に光ってたよ?」
「ヘルメットの人でしょ?」
「うん。一番後ろに座ってた人。」
「じゃあそいつ。僕の霊感移ったのかもね…見える人と波長が合うと霊感強くなるらしいから。」
「う~ん。なんか嫌だなぁ…」
「ま、無事帰って来れたんだからヨシとしましょう。そして、もう変な道に連れて行かないこと!」
「はい……」
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