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そこから先は、ただただ前方を照らし出すライトを見つめていました。
相変わらずギャリギャリと悪路が続きます。
ライトが砂利道を照らし、道路脇の草やゴミが視界の僅かな隙間に飛び込みます。
ふと、道が広がりやっと車がすれ違えるほどの広さになった途端、道路脇に粗大ゴミが目立ちはじめました。
大きなゴミ袋、布団、家電、車……一体どこから運んだのでしょうか。
数メートル置きにボロボロの車が道端に捨ててある不気味な景色の中、1台の車の車内がボウッと弱く光っていました。
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