歴史にはない物語

消えない過去

携帯のアラームが鳴った。

（7時か。 そろそろ起きないとな…）

ベッドから出てカーテンを開けて外を見ると快晴だった。

「今日の朝方に上陸じゃなかったのかよ… 天気予報は当てにならんな…」

俺は1階に降りてテレビを付けた。台風がどうなったのか気になってしょうがない

ちょうど、台風情報を言っていた
「現在台風は日本まで約50kmの地点で停止しています…」

「なんじゃそりゃ… まぁ、花火できるから良しとするか。」

朝ごはんを済ませ、支度の用意ができた。時計を見ると8時30分過ぎ。

（遅刻すると真希がうるせぇからなぁ～ ちょっと早いけど出掛けようかな。）

俺は自転車に乗って河川敷に向かった。家から河川敷まで約10分の距離だ。

俺たちが遊ぶときは河川敷集合と決まっていた。未来橋と椎名橋の間にある広い空間があり、目印に大きな木が立っていた。