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「あれ?真希は…?」
見渡しても真希の姿はなかった。
詩織と莉代はお互いの顔を見ると、視線を落とした。
「巧のこと聞いて泣いてる」
莉代はただそれだけ言った。
思わぬ言葉に唖然とする信也。
「え…聞いたて…?誰から…」
「えと…高宗様から…」
わさわざ高宗が話に行くとは思いもしなかった信也と賢太は、
「そっか…」
と頷くしかなかった。
「俺…真希のとこ行く」
信也が歩こうとしたが、詩織に腕を捕まれた。
「今は1人にしてあげて…」
「うん。わかった…」
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