難民と桜木一族

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前田兼次(まえだかねつぐ) 鬼兼次と戦場では恐れられた猛将。 秀光とは幼い頃からの仲で 桜木家復興の為に奮闘している。 「殿、民のことですが…」 口を開いたのは前田兼元だった。 前田兼元(まえだかねもと) 兼次の父であり、剣豪でもある。 軍の統制を管轄している。 「民がどうしたのだ?」 「民に混じって敵が紛れ込む恐れが有ります故…規制されては如何かと」 「ならぬ!」 秀光は即答した。 「し、しかし…これでは万全の警護が出来ませぬ」 「余の身を案じる暇があれば、民の身を案じよ。国は民なしでは成り立たぬ。これは桜木家復興の好機なのだ」
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