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「判り申した…」
兼元は深々と頭を下げた。
「此にて軍義を終える。これからも桜木家復興の為、余に力を貸してくれ」
「ははっ!」
家臣たちは頭を下げ、秀光が部屋を後にするのを待った。
家臣たちが解散していき、各々に任された仕事を始める。
兼元は侍大将を呼び、
「良いか、民はすべて受け入れよ。
従って、砦周辺と砦内の見張りを怠るな!」
「御意!」
侍大将は足早に去っていく。
「全く…若は甘すぎる…」
恒義は眉間にしわを寄せ呟いた。
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