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秀光は舘の外に出る。
民たちが荷物を抱えながら
行列を作って歩いている。
(200…いや、500居るな…)
秀光は民たちの行列を見渡した。
皆、痩せ細り、着物は汚く
汚れていたが、笑顔だった。
(民にとっても…我々にとっても…最後の砦か)
「秀光様!」
兵が足早に駆け寄ってきた。
「どうしたのだ?」
「この民の数…倉庫にある食料では、あと3日で尽きてしまいます」
「そうか…」
新たな問題に直面して、秀光は対策を練るために舘に戻るのだった。
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