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巧は思わず見とれてしまった。
(姪姫様以上かも…もしかしたら真希よりも……)
その女性が歩み寄る。
周りの兵は片膝をつき
頭を深々と下げた。
兼次も刀を鞘に戻し
頭を下げた。
女性は巧を見つめると、
「怪我は癒えたのかしら?」
と問いかけた。
「え?あ、はい」
「ふふ…。良かった」
嬉しそうに笑うその顔に
心が和んだ。
歳は対して巧と
変わらない様子だが、
凛とした感じは大人ぽさを
感じさせた。
兼次は不機嫌そうに
「幸様…何故に止められる!この者…」
と話してる最中にも関わらず
幸様と呼ばれた女性は
「お黙りなさい!!」
と話を中断させた。
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