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「なっ…しかし!」
兼次が更に言おうとするが
幸は睨みつけ黙らせた。
幸は巧に近付くと、
「貴方は戸田軍の兵士ですよね?」
と素敵な笑みを
浮かべながら言い放った。
周りがざわめき出す。
兼次も驚きの表情を見せていた。
(なっ…!?)
突然のことに巧は困惑した。
「何の事ですか?私はただの浪人です」
幸は首を傾けると
巧の手を握り微笑みかける。
「嘘をつく理由は有りませぬ。私たちはあなた方の味方なのだから」
「幸様、なぜこの者が戸田だと?」
兼次が横から話かける。
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