第一節 犯罪者の誕生

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ザワッ ザワッ 「ンッ………」 エドワードは頭上から自分を照らす大きな緋色の玉と天に向かってそびえ立つ茶色の柱とその回りに生えた緑や黄緑のモノの擦れる音によって目を覚ました (此処は何処だ…………?) それはエドワードが見た初めての外の世界だった (鎖がない………もしかして俺は棄てられたのか………) いつも見てきた灰色の壁ではないものを見た事や自我が出来てから初めて鎖が外れている事に戸惑い思考が停止した しかし、それも僅かな間……… (俺は生きてあそこを出れたのか………) エドワードは自由を手に入られた事で自ずと一筋の粒が頬を伝った それはが感じてきた憎悪や悲しみ、嫉妬 そのどれとも違った負の感情以外の感情 自然と喜びが心の底から湧いてきた .
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