第四節 天国か地獄

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勢いよく壁にぶつかった為か、ハレイは軽く気絶しているようだった そして、部屋にいる誰もが喋らなくなったことにより部屋には沈黙が残った 《イヤァ-、イマノハ派手ニイッチマッタナ。ニシシシシ》 部屋に、突然エドワードでもリリスでも、はたまた教師二人の声ではない声がどこからか聞こえた それは、余りに無機質でとても生物が発しているとは思えないほど異質な声 《アンチャン、アレハ逝ッチマッタンジャナイィ》 再び聞こえる異質な声 よく、発声元を辿ってみるとエドワードの辺りからだった 《ニシシシシ、ヤッパ最後ノハヤリスギチャタンジャナイノ》 次ははっきりと発声元が分かった 発声元は大剣 さすがにこれには今まで冷静に見ていたリリスも驚いたようだった 「五月蝿い、黙れ。解体すぞ(バラスゾ)」 流石にエドワードにもうざく五月蝿く感じたのかはっきりと左手にダランとおろしてある大剣を睨んだ 《ニシシシシ、アンチャンガ怒ッタ怒ッタ。ニシシシシ》 大剣から聞こえる無機質な声はエドワードをからかうように言った
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