第四節 天国か地獄

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一方、ハレイはというと、まず、先程壁にぶつかった時に折れた骨や皹の入った骨に魔力を纏い一次的にだが無理矢理動かせるようにした これは魔装甲の幾つもある派生、進化型のうちの一つ 【褶堅】 褶堅とは名の通り、幾重にも重ねた魔力の層を纏う事 その本質はハレイが使ったような物ではない。 その本質は、ある一箇所に全身に纏っていた魔力を集中することで元とは比べものにならないほどの爆発的な力を得る事 だが、これは一見メリットばかりのように思えるがそうではない 一箇所に集めることは多大な力を齎すと共に最大の弱点を作る その弱点とは魔力を纏っていない生身の部分 生身の部分は全く魔力を纏っていない それはつまり僅かな魔法のダメージや傷でも死に至らせるというもの 普段から生物は微弱な魔力の膜を無意識の内に纏っている 微弱といえど魔力 それはダメージを軽減することに繋がったりはたまた傷の治癒速度を本当に僅か早める
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