第一節 犯罪者の誕生

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しかし、それもつかの間 今、感じていた正の感情は一瞬にして負の感情へと変貌する (覚えていろ!いつかお前等には俺がうけた傷を何倍にも何十倍にもして返してやる!) エドワードがこれからの事を考えていると右斜め前の草むらに何か違和感を感じた それはエドワードが今まで受けてきた暴力によって研ぎ澄まされた感覚である エドワードは違和感が何であれとりあえず一旦距離を取る為に立ち上がろうとする しかし、身体はエドワードの言う事を聞かず動かせるのは上半身のみだった 筋肉を長期間使っていなかったからだろう エドワードがあたふたしていると違和感が姿を現した 草むらから現れた違和感の正体は黒い毛並みを靡かせ口からはよだれを垂らし白いよく尖った犬歯を見せながらエドワードにじょじょに近付いていた エドワードは本能的に察する コイツはヤバイと……… .
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