第四節 天国か地獄

58/73
前へ
/262ページ
次へ
「お久しゅうございます、我が主、エドワード様」 彼女――リースは言葉を発しながら片膝を地につけ跪づいた 「久しぶりだな、リース。早速で悪いんだがやってもらえるか?」 エドワードは視線をハレイ向けたままだ 「はっ。話は全てリリスの方から聞いております。お立ちの許可を」 そう、リースは全てにおいてエドワードの許可を求める 三人の中で悪魔の血を色濃く受け継ぐリースがエドワードに最も従順なのだ 恐らくエドワードが死ね、といえば彼女は躊躇いなく死ねるだろう そして、許可を求めたリースにエドワードは一言「許す」とだけ言った リースは立ち上がりそして横たわる二つの体の間に行き両手で二つの頭部を抑えた 「記憶の方は如何様に改善すれば?」 「お前に任せる。っとそういえばこの後まだ一仕事残っているから魔力の消費は出来るだけ抑えろ」 「承りました。では魔力の消費を抑える為に元の姿に戻っても構いませんか?」 言葉通りリースにはリースの姿がある
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25676人が本棚に入れています
本棚に追加