第四節 天国か地獄

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第18競技場から南西に1番km程進んだ場所、そこに二人はいた 視界には永遠と思える程続く三階建ての煉瓦作りの家が右に、左に建っていた 二人はハレイに自身の教師証明書を渡されこれを持って南西に行けと言われ来てみたはいいがどうすることも出来ずいた 「仕方ない。適当に尋ねてみるか」 エドワードは目の前にある建物の中から一番近い建物を選びドアを叩いた この時、既に陽は沈み月が昇っていた ガチャという音と同時に「誰ッスカ?まさかレミちゃん!」というお気楽そうな声が部屋から聞こえた レミって誰だよ、とエドワードは思いつつも扉を出てきた相手に挨拶する 「夜遅くにすまない。少し尋ねたい事があるのだが……」 扉から出て来た奴は男らしくエドワードの顔を見た瞬間、「チッ男かよ」と舌打ちした 「何だよ?尋ねたい事って?こっちは早く寝たいんだけど」 男と知った瞬間、態度が豹変しめんどくさそうに言い放った
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