第四節 天国か地獄

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「き、貴様!主が下手に出ているのをいいことに………身の程を弁えろ!」 怒鳴ったのは言うまでもないリースだ 彼女の黒髪は月明かりに照らされ金髪にも見え、その姿の美しさをより一層きわだてていた その余りの美しさにドアから出てきた男は見とれていた 暫くしたあと 「おい!お前。あのお方と知り合いか?」 「あ、あぁ。俺の」 その男の真に迫る感じにエドワードは一瞬たじろいだ だが直ぐに返答しようとするが再び遮られた 「お前の用件を聞いてやるからそこのお方について説明してくれ」 最初の態度はどこにいったのやら―――揚句の果てに頭を下げて頼むと言い出した 「用件は一つだ。ここの管理人の所に連れていって欲しい」 「お前、見ない顔だと思ったがもしかして編入生か?」 あぁ、と返事をすると彼に上から下までジロジロとみられた 「微妙だな………まぁいい。着いて来い、行くぞ」 そういって三人は月下の下歩きだしたのだった
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