第四節 天国か地獄

68/73
前へ
/262ページ
次へ
「さて、こちらもやることを済ますか」 そう言ったのはエドワード 彼はリースが離れたのを確認すると全神経を右手の人差し指に集中する ブゥゥゥゥゥゥンという羽虫が起てるような音が指先から聞こえ、ハレイの闘いの最中見せた魔力の塊が指先から放たれる いびつな形をしていた魔力の塊は次第に半径七㎝程の球に変わる それはコントロール出来るらしく顔の前に持ってくる 「まぁ、いけるか」と小さく呟いた後、エドワードはその球を学園の中心地である真下に向かって放った そのエドワードの魔力から作られた球は全てを拒絶した 空気を拒み、土を拒み、石を拒み、ただひたすら地中に向かって突き進む その勢いは惑星の核にですら届きそうなほど 30秒もするとそれは見えない程深くまで突き進んだ 「もう、いいころか」 エドワードはそう呟くと懐から半径6時㎝程の鋼色の球体をどこからか取り出した
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25676人が本棚に入れています
本棚に追加