第五節 世界から離隔されし物達

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「クライシスだったか、こっちに来て自己紹介しろ」 ハレイが怠そうに喋るとそのまま流れるように教卓の近くにある椅子にすわった また、同時に教師が入ってきてからも五月蝿かった教室内がクライシスの名を聞くと静まり返った 全員の視線がエドワードに集まる エドワードは教卓まで行き、自己紹介を始めた 「俺の名前は、皆が周知のクライシス家の出のクライシス・エドワードだ。 それと、皆が知っていると思うが俺は既にクライシス家の者ではない。 まぁ、黒服の皆よろしく」 と風変わりな挨拶をした所で、エドワードの頭上から火の球が降る エドワードはそれを右腕で虫を払うように一振りするとそれは掻き消えた そして、エドワードはそれを放った張本人を見る その者は、クライシス家の長女であり、エドワードの妹のレイラ 「…ぜ、何故貴様が生きているぅ!?」 立ち上がり、前方にいるエドワードを見て叫ぶレイラ どうせ、処分したとか父親から聞かされ、死んだものと思ったのだろう
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