第五節 世界から離隔されし物達

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教室の皆がエドワードを見る目は様々だった 憎悪や驚愕、奇怪な者を見るような者まで様々で、エドワードの挨拶の最後、黒服の皆よろしく、で一部の黒服の生徒もエドワードを見ていた エドワードはその中で、妹―――レイラの目を見る 誰が見ても分かるほどの驚愕と憎悪の目をしていたが、瞳の奥深くに潜み時折見え隠れする内なる心は違った ただ純粋に、そう ―――恐怖 それをエドワードはわかっていた 先程の魔法を弾いた事で、例外なく驚いている中、無論ハレイも含めて、レイラは気付いた 目の前にいる男が昔には無かった“力”を付けている、と――― 又、同時にレイラの脳裏に過去の目の前にいる男をいたぶる姿がフラッシュバックする 此処が、教室ではなくどこか別の場所なら彼女、レイラは身を震わせいただろう (何で、何故、どうして?…………生きているの?あの時、お父様は死んだと言っていた筈なのに、どうして?) 彼女の中で自問自答が始まる 答えの無い問題に
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