第五節 世界から離隔されし物達

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ハレイはレイラを射ぬくような眼光で睨み威圧する 若干の殺気の篭った視線にレイラは思わず口を閉じる 「せ、先生………私、いったい何を…………」 「「レイラ!」」 回りにいる貴族が各々の呼び方でレイラに声を掛ける だが、その声がレイラに届く事はなかった 何故なら彼女はプツンと糸が切れるように意識を失ったのだから 「先生!彼女は、レイラは大丈夫なんですか!?」 ハレイに声を掛けたのはレイラやエドワードと同じく五大貴族の一柱バージニア家の長女クリス・バージニア 彼女はレイラと幼少の頃からの親友でレイラにとってもっとも大事な友の一人である 「あぁ問題ない、魔力の枯渇と精神的影響で気絶しているだけだ。バージニア、悪いが彼女を保健室に運んでくれないか……」 クリスはそれを了承するとレイラを背負って教室から出ていった ついでに言っておくとクリスは出る間際エドワードを物凄い眼光で睨んでいた
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