第五節 世界から離隔されし物達

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「大丈夫か?クロス」 エドワードは俯く彼に声を掛ける すると、クロスは何事もなかった様に立ち上がり、あぁ大丈夫だ、と返事を返した 「んじゃ、さっき言った通り自己紹介をしてくれ、ってもうこんな時間か………わりぃがこの後、職員会議があるんで自己紹介は無しな」 ハレイは一通り喋ると、チャイムが鳴るのを待ち、チャイムが鳴ると同時に教室から出て行った と、出て行った直後戻って来て 「次はグラウンドで体育な」 と一言付け足して出て行った ハレイが出て行ってから二、三分も過ぎると貴族グループがグラウンドに行き始めた 元々この世界の体育には事前に用意するものは無く、体操服に着替える必要も無いので皆、自分達のグループでグラウンドに向かう 因みにクロスはというと、ハレイが出て行ってから少しの間、エドワードと会話をしていたがその端正な顔立ちと、受容的な雰囲気に座った席の回りは貴族の女子達に囲まれそのまま彼女らとグラウンドに向かった そして、今、教室に残っているのはエドワードとリリス、それと黒服の皆、皆と言っても数にして四人だが
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