第五節 世界から離隔されし物達

21/63
前へ
/262ページ
次へ
前二人は正しく飛び降りるだったが、ノエルのは少し違った 窓から外に出た途端、ノエルの身体の回りを風が包み、彼はまるで階段を降りるように下に向かった それを見たエドワードが (今のは………) と考えていると、スノウが服の襟を引っ張って来たので自分も行くことにした 今一度、窓に手を掛け、そして、今、エドワードは跳んだ 十五メートル程の高さはエドワードにとって苦にもならないのか膝を曲げることもなく見事に着地する 同様に、直後リリスも空から降ってきた 「さて、スノウ」 下に降りたことでエドワードはスノウを地に降ろそうとするが無言でエドワードの目を見つめながら、首を横に振る 「クックック、貴様、その小娘に懐かれたな」 表現力豊かなスノウの動作を見て、皆スノウが言いたいことを理解する そして、そんな中ヴィンセントがエドワードに声を掛けた 「珍しいこともあるんだな。あの人見知りのスノウが懐くとは………やはり、この男は……………」 そして、独り言のように呟いたのはかの凜とした彼女
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25676人が本棚に入れています
本棚に追加