第五節 世界から離隔されし物達

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「あっ、あぁ。そうだな」 彼の視線の先には黒服の四人 恐らく彼―――クロスは驚いているのだろう 彼らの魔力量が少ないのはクロスなら分かるだろう だが、故の驚愕 その少ない魔力で、貴族達の魔膜とは違い、本物の魔装甲を纏っている彼らに…………… (じゃあ俺もあいつらと同レベルでやるか) エドワードも黒服の四人と同様に真の魔装甲を纏っていく それと同時にクロスがこちらを咄嗟に振り向く そして、クロスだけでなくハレイ、そして黒服の四人もエドワードに一瞬視線を合わせる 黒服四人は、まぁ当然だな、という思いから視線を反らしハレイも同様の思いから他の生徒を見る (何が学園レベルなら封印具を着けていっても余裕だ、だ。 こいつら見た感じ、俺の全盛期の五割はあるぞ。 それにこのエドワードとか言う男、他の奴とは纏う空気が違う。絶対に何かある…………) 五割の差は絶大なものだと頭では理解しているが本能が叫ぶ 同時に クロスはこの時心の中で何かを確信する
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