第五節 世界から離隔されし物達

26/63
前へ
/262ページ
次へ
「君の事はかねがね噂で聞いているよ!色々とね…………」 フォレストは何か含みを持つ笑みを浮かべると、優越感に浸ってエドワードを見る 「そういえば、後ろのローブの君。先程のあれは君がやったのだろう………どぉだい、僕の元に」 「俺の女に喋り掛けんじゃねぇ!」 エドワードがフォレストの言葉を遮って叫ぶ 「き、君ぃ、誰に物を言っているのかわかってるのかい?この捨てられた落ちこぼれがぁ」 フォレストは突然のエドワードの変貌に動揺しつつも、優越感から、必死に言葉を紡ぐ 「あぁ、てめぇいい加減黙れよ! ぶっ殺すぞっ!」 言葉に殺気を乗せて、エドワードが声を掛けると、彼の体がびくっと震わせる 「き、貴様ぁ!調子のるなよぉぉ、ふん、この後の試合では覚えておけよ!」 最後に、貴様もだぁ、とクロスに一度怒鳴ってから逃げるようにエドワード達の前から姿を消した 「何だったんだ、アイツ?」 クロスのその呟きは空の彼方へと消えていった
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25676人が本棚に入れています
本棚に追加