第五節 世界から離隔されし物達

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そこんとこについては、ネリエルは承知の内なので省くとしよう 問題なのは、真新しい痕跡の方だ ネリエルは全神経をその一点に集中する (これは、少しやべぇなぁ。普通の魔法体形じゃねぇ。特殊な呪かなんかか?) 少しずつであるが、痕跡からそのモノについて把握する (魔法陣?いや、少しちげぇなぁ) 彼女の覗きが痕跡の最終部に入ると、魔法陣という魔法を構成する陣がうっすらと見えてくる だが、彼女が今まで同様にして覗いて来た魔法陣とはサイズが規格外に違った 形も違う 一般的な魔法の魔法陣は円なのだが覗いたモノは七角形 と形を一瞬、完璧に把握したところで異変が起きる  防御プログラム始動  侵入者を強制排除します ネリエルが今見ているモノから、高い女性の声が聞こえる (いってぇどういう事だ?) こう思うのも当然だ こういった覗きを前提として作られた魔法があっただろうか 否、それはない (やべぇなぁ、どうすっかなぁ?ここで退くのも、俺らしくねぇしなぁ。やっぱ強制突破かな)
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