第五節 世界から離隔されし物達

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最終的にハレイが至った結論は 「すまん、わかんねぇから大まかに説明してくれねぇか―――」 理解不能、というものであった まぁ、元々彼は実力のみで教師になったような物だから頭の方はしょうがないのかもしれない 「仕方ねぇなぁ」 とハレイに伝え、これの新しいの買って来いよ、と既に空になった煙草のような物の箱をハレイの前にちらつかせる ハレイが頷いたのを確認すると説明を始めた 「だからな、疑問に思ってお前の中を覗いたら、魔法陣のような物があってな、それをどうにかしようと探りを入れたら案の定仕返しされて、逆に殺されそうになったって事だよ。 つまりは、これをやった奴は化け物で関わんねぇ方が良いって事だよ」 最後に、分かったか、とハレイに言うとネリエルは彼の反応を待った ハレイは先程と同じように情報を整理し始め、しばらくすると理解しきったのか、一人、よし、と呟いていた 「今のは何とか理解出来たぞ。 説明は分かった、つまりは俺の記憶は魔法のような物で弄られている、とそういう事だな?」 彼は確認するようにネリエルを見る
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