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「まさかとは思っていたが今の構えからの一閃。
やはり、そうだったか………だが、そうなると………」
「何を一人で吐かしている。今、避けたということは闘う意志有りと見る。ならばもう容赦は要らない」
「もう、お前と闘う意味が無くなった」
今度ははっきりと、相手が脚に力を入れ、今にも斬りかかろうとした時、相手にも聞こえるように述べた
彼女の動きが一瞬で制止する
「どういう意味だ?私としては既に一人の武士として闘いたいという所存なのだが…………」
動きは止めたとは言え、未だいつでも斬りかかれるように構えてある
「俺にとっての本来の目的、お前の名を知る必要が失くなったからだ」
彼女は眉間に皺を寄せ、エドワードを睨む
「理由は二つある。
一つはお前の流派―――剣技では俺に勝てないということ」
彼女はより一層眼力を増して睨む
その眼には既に自身の剣の否定からの殺意すら感じ取れる
「まぁ、話は最後まで聞け。
二つ目の理由は俺がお前の曾祖父からの知り合いで、勿論祖父、祖母、父親、母親………およそお前に関わる人物とは知り合いで、むろんお前とも会っている」
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