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イルテミスという星の南部にあるカルサワ地方のとある大貴族の屋敷。
オギャーオギャー
オギャーオギャー
まだ産まれたての赤ん坊の声が二つ屋敷に響いた。
赤ん坊の泣き声と共に出産を取り行った部屋に威厳がありいかにも自分は偉いという身なり服装をした男が年老いた黒服を着ている男と一緒に盛大に入って来た。
「マリアっ!子供は無事に産まれたかっ?」
威厳のある男はマリアと言われた子供を抱えている美しい女性の元に駆け寄った。
黒服の男は威厳のある男から指示があった時、直ぐに反応出来るように今は固く閉ざされた扉の前にピシッと立っている。
「はい。貴方の子は無事に産まれましたよ。ほら、可愛い男の子と女の子の双子ですよ」
マリアと呼ばれた淑女な女性は威厳のある男に笑顔で腕の中でスヤスヤと眠る双子の子供を渡した。
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