第二節 神の不可侵領域

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しばらくリリスの気持ち良さそうに寝入った姿を見ていると張本人が可愛く唸りながら目を覚ました 「……んっ…おはようごじゃいます、エドワード様」 どうやらリリスはまだ、寝ぼけているようだ 説明が抜けたがリリスがエドワード様と呼ぶのには理由があり、それはおいおいわかるだろう 「あぁ、おはよう。リリス」 エドワードが返事を返すとリリスの表情が驚いたような表情になる 察するにエドワードは普段、挨拶をしないのだろう 瞼を瞬きさせていたリリスだが首を上下に何度か振ると冷たいベットの上で体を起こし、エドワードのほうに体を向け正座した 「おはようございます」 今度は体ごと前に倒しながら挨拶した 「あ、あぁ……挨拶はもういいから早く服を着ろ……………昨夜はすまなかったな」 エドワードは顔を赤くこそしないがリリスの裸から目を反らし少し間を空けた後、少し俯きながら謝る
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