第二節 神の不可侵領域

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その時のリリスの笑顔は、常人ならいや、常人じゃなくとも惚れていただろう 「ありがとう」 エドワードは表情を曇らせながらも感謝の気持ちを述べた エドワードのそのありがとうという五文字の言葉の中には一体どんな思いが込められていたんだろうか 「………リリス」 「なんでしょうか?」 エドワードは一回大きくため息をついたあと 「頼むからそろそろ服を着てくれないか、いくら今、気分が落ち着いているといってもそろそろヤバイ」 と言った リリスの顔は下から上に向かって異常な程赤くなっていく 「しゅ、すいません!」 ~5分後~ 「エ、エドワード様!もうよろしいですよ」 エドワードはリリスが着替えている間ナイフを弄っていたが声を掛けられたことによりナイフをしまい体をリリスに向ける どうやらエドワードにはある程度の礼儀作法は身についているようだ リリスの今の恰好は深くローブを被りすぎて素顔が全く見えない状態だ
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